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2024.12.24
【イベントレポート】うすき食文化祭2024にて『地酒AR』を実証実験

放送・通信に携る事業者のソリューションプロバイダ シンクレイヤ株式会社(東証スタンダード:1724、代表取締役社長:山口 正裕、本社:名古屋市)(以下、当社)は、WebAR(Augmented Reality:拡張現実)を使用した新しい販促ツール『地酒AR』を開発いたしました。
2024年12月に、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され 、日本国内外問わず日本酒への注目が高まっています。本コンテンツは11月23日(土・祝)、24日(日)にかけて大分県臼杵市にて開催された 「うすき食文化祭2024」内、23日(土・祝)のみ開催の「うすき酒場」ブースにて臼杵市内酒造会社4社のアピール手法として提供し、実証実験いたしました。

実証実験の結果

当日は、冬の気配を色濃く感じる中でしたが、多くの方にお立ち寄りいただきました。飲食スペースの各テーブルにARを起動させる二次元コード を配置し、お酒とお食事を楽しみながら『地酒AR』をご体験いただきました。『地酒AR』は「すごいね!」「これは面白い!」という言葉と共に、驚きをもって迎え入れられました。ARでの動画を視聴した後、動画で説明されていたお酒の飲み方に興味を持ち、酒造会社のブースへ購入に向かう参加者様も見られました。ARを体験するまでの導線に課題感が見られたものの、『地酒AR』は臨場感あふれる商品説明動画を活用した販売促進 だけでなく、一緒にARを体験した仲間とのコミュニケーションツールとしても今後の活用が大いに期待されます 。

<『地酒AR』を体験されている様子>

ARで見えた地域活性化の未来 臼杵市のコメント

ユネスコ創造都市ネットワークの食文化分野に加盟している臼杵の食文化の発信力を強化したいと考えているため、『地酒AR』実証実験はお客様からも大変好評をいただいた ことで販促活動としても確かな手ごたえを感じました。今回の実装では動画が再生されるのみでしたが、ECサイトへの連携や、インバウンド需要も見込んで多言語対応もできたらと考えています。
また、ARに限らずですが最新の技術を行政である市が率先して取り入れることによって、世代間の情報格差解消にもつながることに期待を寄せています。

<「うすき食文化祭」の様子>

専用アプリを使わない、WebAR

WebARとは、Webブラウザ上で体験できるARのことで、専用のアプリケーションをダウンロードすることなく気軽に体験することができます。ARを体験するために専用のアプリケーションが必要となると、「ダウンロードをするのが面倒」「アプリを増やしたくない」「外でアプリをダウンロードするとデータの通信料がかかる」等の理由から離脱に繋がる場合も少なくありません。そこで当社では、WebARに着目し、お手持ちのスマートフォンで簡単に楽しめるコンテンツを提供いたしました。

酒瓶から酒蔵が出現!?『地酒AR』

二次元コードを読み取り、地酒の酒瓶ラベルをスマートフォンのカメラにかざすと、ラベルデザインがのれんのように上がり、昔ながらの雰囲気ある酒蔵に佇む担当者が笑顔で出迎えてくれます。まるで目の前で話しかけられているように、蔵元の歴史や製造する地酒のこだわりについて語る担当者が立体感のある酒蔵の中で流れ、さながら酒蔵見学ツアーに参加しているような臨場感あふれる体験ができます。

「うすき食文化祭2024」開催概要

新臼杵市施行20周年を記念した「うすき食文化祭2024」は、ユネスコ創造都市ネットワークの食文化分野に加盟(国内では二都市のみ)している臼杵の食文化を未来へとつないでいくために、臼杵の食と地域文化と最新テクノロジーを融合した2日間にわたる大規模イベントとして開催されました。詳しい開催概要は、うすき食文化祭2024公式サイトよりご確認ください。

当社では、今後もAR技術を活用した取り組みを通じ、地域DXサービスの構築に貢献してまいります。