NEWSニュース
2024.10.16
シンクレイヤ初!映像用光回線終端装置『SORC-100シリーズ』が2024年度GOOD DESIGN賞を受賞
放送・通信に携わる事業者のソリューションプロバイダ シンクレイヤ株式会社(東証スタンダード:1724、代表取締役社長:山口 正裕、本社:名古屋市)(以下、当社)は、映像用光回線終端装置『SORC-100シリーズ』が2024年度のグッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたことを知らせいたします。同賞の受賞は当社初となります。
当社は、経営理念にある「最先端の技術に挑戦し、高度な機器の提供とネットワークシステムの構築を通じて社会に貢献する」に基づき、今後も社会とお客様のニーズを的確に捉え、革新的な製品開発に注力してまいります。
受賞した映像用光回線終端装置『SORC-100シリーズ』について
『SORC-100シリーズ』は、オール光ファイバーで構築されたケーブルテレビシステムで用いられる、映像用光回線終端装置(V-ONU、以下同様)です。ケーブルテレビ局から光ファイバーを通じて各家庭に伝送された光放送信号を、テレビが受信できる電気信号に変換する役割を担います。主に風雨にさらされる各家庭の軒下等に設置され、24時間365日 光信号を電気信号に変換し続けます。
本製品は、主に「扱いやすさ」「環境負荷低減」「基本性能の向上」に徹底的にこだわり、従来品からリ・デザインされた新しい製品です。
デザインが生まれた背景
当社は、価格競争に陥っているV-ONU市場での差別化を図るため、「本製品に関わる”3人のユーザー”に対する徹底的なユーザー目線」をコンセプトとして開発に着手いたしました。1人目のユーザーは最終消費者であり、家屋の内外どちらに設置しても主張し過ぎないよう、シンプルなデザインを採用いたしました。2人目のユーザーはV-ONUの設置を行う作業員であり、設置時に扱いやすく、作業時間と人為的ミスの低減につながる機構を目指しました。最後のユーザーである放送通信事業者には、ビジネスを持続可能でより強固なものにするために、基本性能を向上しつつ、『消費電力の低減』と『リサイクル性の向上』を要件といたしました。
難しい要件ではあるものの、当社のSDGsへの取り組み『SYNCLAYER SDGs ACTION』として、果敢に挑戦することになりました。
扱いやすさ ~ 機構の見直し ~
設置作業員が機器を家屋に取り付ける際、より作業がしやすく、またミスを犯しづらいように「蓋の構造」と「光トレイ」を中心として徹底的に機構の見直しを図りました。これにより作業性が向上し、短時間でミスなく設置作業が行えるようになりました。
従来製品同様の90°に加え、120°まで大きく開くようになった蓋。
機器内部へのアプローチがしやすくなり、作業性アップ。
光ファイバーを収納する「光トレイ」。光ファイバーやコネクターが綺麗に収まるよう、
様々な工夫が施されている。作業もしやすい構造で、扱いやすさでは他に類を見ない。
その他のこだわり ~ 性能の向上と環境負荷の低減 ~
もちろんV-ONUとしての性能にもこだわり開発いたしました。特に重要視される信号の出力レベル性能は、業界トップクラスです。
一般的に高出力化を図ると、それに比例して消費電力が増大します。しかし『SORC-100シリーズ』では電気回路の効率化にこだわり、高出力化を図りながら、消費電力は従来製品の約50%を実現※。CO2排出量の低減につながります。
また、地球環境への負荷に対してはさらにもう一歩踏み込み、工具を用いずにワンタッチで樹脂ケースと金属ユニット部が分離できる構造としているので、廃棄の際にも手間にならず、容易に分別リサイクルしていただけます。(※一部のモデルを除く)
分別リサイクルしやすいユニット構造(ワンタッチ)
審査委員による評価コメント
「カバーをガバッと大きく開けられることによるトレイへのアクセス性の高さ、折れやすい光ファイバーの取り回し性を高めるトレイ内部のさまざまな工夫、異なった形状のコネクターに対応できる把持構造など、作業効率の向上やミスを減らすための工夫が盛り込まれている。一見地味な製品であるが、作業に関わる人々の負担軽減を中心に考えられた、徹底した現場主義のデザインとなっている点が評価できる。」
受賞製品の展示
名 称 | GOOD DESIGN EXHIBITION 2024 -2024年度グッドデザイン賞受賞展- |
会 期 | 11月1日(金) 〜 11月5日(火) 11:00-19:00 ※11月5日のみ18:00閉場 |
会 場 | 東京ミッドタウン各所 |
内 容 | 2024年度全受賞デザイン展示 |
入場料 | 無料・事前予約不要 |
グッドデザイン賞について
Gマーク
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org/