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2022.11.07
ローカル5Gを活用したAI画像認識によるブリ養殖の効率化に向けた実証実験を開始

シンクレイヤ株式会社(東証スタンダード:1724、代表取締役社長:山口正裕、本社:名古屋市)(以下、シンクレイヤ)は、株式会社ZTV(本社:三重県津市、代表取締役:田村欣也、以下「ZTV」)を中心とした13の団体・事業者からなるコンソーシアムにて実施される『ローカル5Gを活用した水産業分野における実証実験(以下「本実証実験」』を、三重県尾鷲市において2022年9月より開始しました。
本実証実験は、総務省の「令和4年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に8月5日付けで採択されたものとなります。

日本は豊かな海に囲まれた島国であり、その恵みでもある水産物を消費する大規模な市場が存在し、多くの人が水産業に従事しています。しかしながら、この30年間で国内の海面養殖の事業者数は三分の一、従事者数は二分の一と大きく減少しており、生産量増加への対応、餌代・人件費等のコスト削減や少子高齢化による人材不足への対策、給餌操船業務における安全性の向上が課題となっています。
本実証フィールドとなる尾鷲湾は多数の漁船が往来する港湾ですが、ローカル5Gを採用することで他の無線の影響を受けることなく、また、湾内の任意の場所において安全で高速大容量な通信環境を構築でき、複数の4K高精細映像を同時に伝送することが可能です。また、この映像をAI解析に用いることにより高精度かつ高速なブリ養殖の給餌判定が可能となり、遅延や誤りのない給餌機の制御を行うことで海面養殖業における課題解決を目指します。

本実証実験では、三重県尾鷲市の尾鷲湾内にローカル5G基地局を整備し、湾内の潮位変動等における電波伝搬の精緻化およびアンテナ角度調整による柔軟なエリア設計ための技術実証を行うと共に、尾鷲物産株式会社が所有するブリ養殖給餌船に設置する高精細カメラ映像をローカル5G経由で陸上のサーバまで伝送し、AI解析および操船確認を行います。

シンクレイヤは、これまでのZTVのインフラ設備をはじめとした全国のケーブルテレビの通信高度化に関する多くの構築実績を活かし、システムインテグレーション全体の統括を担い、本実証実験の有効性の検証を担当します。

シンクレイヤでは、本実証実験で得られる技術と知識を基に、ローカル5Gを用いた具体的なサービスの実現を目指します。また、今後もこのような取り組みを通じ、安全・安心で持続的な街づくりに貢献していきます。

■本実証実験に参加するコンソーシアムメンバー一覧
株式会社ZTV、シンクレイヤ株式会社、尾鷲物産株式会社、パナソニック コネクト株式会社、独立行政法人国立高等専門学校機構鳥羽商船高等専門学校、株式会社アイエスイー、ニチモウ株式会社、国立大学法人東京海洋大学、ヤンマーホールディングス株式会社、株式会社地域ワイヤレスジャパン、株式会社グレープ・ワン、一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟、三重県
以上、13団体・事業者